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3−1 |
当院における14年間の看取り例の検討 |
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(医)松本内科クリニック |
○ |
松本 淳 |
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当院は平成元年開設。同年に大阪市、大阪府医師会、大阪市南医師会三者が大阪市中央区に大阪市で最初の独立型老人保健施設「大阪市おとしより健康センター」を設立した。
又、平成5年にはこれも大阪市では第一号の「大阪市中央訪問看護ステーション」が併設された。当院の寝たきり老人訪問診療を共に歩んできた施設である。平成11年には、大阪市では最後の「中央区在宅サービスセンター“もも”」が設立され、平成12年、介護保険法もスタートし、在宅医療の診療報酬上の評価の返遷とともに、在宅医療、ケアを中心とした医療・保健・福祉の総合的な連携が強まった。
今回のメインテーマである「すこやかな老いと介護そして良き看取られ」を考えるにあたり、大阪市中央区で開業している当院における14年間の看取り例を色々な角度から検討してみた。そして今後の超高齢者のターミナルケアのあり方について再度考えていきたい。
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3−2 |
介護老人保健施設で迎える看取りへの取り組みについて |
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介護老人保健施設八尾徳州苑 |
○ |
樽本 美智子 |
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橋村 節子/中林 裕恵/郡 君江/今西 佐恵子/酒井 敬 |
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入所の長期化とともに最期を慣れ親しんだ施設で迎えたいという家族のニーズが増え、条件が整えば看取りを行う方針に転換してきた。13事例の看取りを行い、その経験を通して、施設でのターミナルの迎え方について家族との関わり方や専門職との連携について報告する。
当施設は、母体病院が併設ではなく、離れていることで、看取りの時期を決定し、搬送することが難しい。最期の看取りの場として病院を選択することの妥当性、病院への搬送が家族のニーズに合っているのか否かの判断を各専門職で行っている。
現在の看取りの支援マニュアルは下記の通りである。
- 医師、看護師、介護士、支援相談員と家族と相談のうえ病院と違う様々な条件について納得され同意された方とする。
- 家族が付き添うことが条件で一緒に看取る気持ちを大切にする。
- 医師が死亡確認後、看護師、介護士、家族と共に処置を行う。
- 個室に転室し、静かな看取りの環境作りに配慮する。
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3−3 |
在宅ホスピスケアにおける訪問看護師の役割 |
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−大腸癌患者の一症例を通して− |
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(医)東和会 訪問看護ステーションアイ |
○ |
雪本 和佳子 |
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清水 ミユキ/今中 真由美/西川 あゆみ/榊 英美 |
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近年、癌患者の在宅ホスピスケアが注目される中、訪問看護師としては、チーム医療のコーディネートや症状緩和、精神的ケア、グリーフケア等の役割が求められている。
当ステーションは開設十ヵ月後に、初めて在宅医療を必要とする末期癌患者を受け持つ事となった。
本症例は在宅中心静脈栄養法と塩酸モルヒネの持続皮下注入法を施行していたにも拘らず、娘が他者の協力を拒み一人で介護にあたっていた。症状を緩和し、患者と娘が安心し、尚かつ満足のいく在宅生活が過ごせる事を目標としケアを行った。患者と娘のニーズに沿った日常生活の援助ができ、更には、患者が望んでいた外出もできた事は、二人に喜ばれた。その反面、チーム医療の連携不足、看護師の知識・経験不足によって、不安や不信感を抱かせた事は看護師の役割を十分に果たせなかったといえる。
症例の振り返りと娘のインタビューをもとに今後の課題をここに報告する。 |
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3−4 |
訪問看護終了例から見た在宅ターミナルの検討 |
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阿部野区医師会訪問看護ステーション |
○ |
脇谷 あや |
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宍戸 みゆき/田端 和代/森山 ゆかり |
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阿倍野区医師会 |
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田中 純一 |
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亭島 増彦 |
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大阪市阿倍野区医師会北訪問看護ステーションの過去三年間の訪問看護終了事例数は、172例であった。
終了事由別例数は、在宅で死亡した事例は43例、入院一ヶ月以内死亡31例、入院42例、入所21例、軽快1例、中止34例であった。
以上の事例の内、在宅死亡例と入院一ヶ月以内死亡例を比較検討した結果、在宅でターミナルを迎えるかどうかを決定する要因に関して多少の知見を得たので考察を加えて報告する。 |
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3−5 |
ターミナル・ケアにおける訪問看護ステーションの実態 |
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加古川訪問看護ステーション |
○ |
野村 恵子 |
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あゆみ訪問看護ステーション |
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大田 紀子 |
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おもいやり訪問看護ステーション |
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十倉 久美子 |
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別府ふれあい訪問看護ステーション |
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高峰 三代子 |
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まごころケア訪問看護ステーション |
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宮崎 雅子 |
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訪問看護ステーションはりま |
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増田 美保 |
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現在日本の年間死亡者数は約90万人、この数が2012年には140万人と推計される。この増加分のほとんどが高齢者であり、15年後には高齢者のターミナル・ケアが約50万人増えると予測されている。
当地域においても例外でなく、自分らしい「生」を全うするために在宅医療を選択する利用者が増えている。在宅ケアチームには、現在の医療技術をもってしても明らかな治療効果の期待はできない利用者に対し、高齢者のQOLの向上とあわせ、単なる延命措置でなく、残された日々を人間として充実した生活が送れる様、肉体的、精神的苦痛を緩和し、社会的、心理的ケアを含めた全人的な尊厳のある死を支えるためのネットワークの強化が重要である。
今回、当地域のターミナル・ケア推進にあたり、ネットワークの強化に向けて、16ヶ所の訪問看護ステーションにターミナル・ケアの実態についてアンケート調査を行ったので報告する。 |
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3−6 |
堺市医師会立訪問看護ステーションとターミナル・ケア |
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堺市医師会 |
○ |
西川 正治 |
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村田 省吾/西尾 美智子/岡原 猛/高田 直樹 |
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蓑田 正豪/藤田 環/樋上 忍 |
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堺市医師会には、4つの医師会立訪問看護ステーションがあり、広大な堺市をカバーしている。
4つの訪問看護ステーションは、平成8年2月に訪問看護ステーション堺を初めとして、平成9年4月に訪問看護ステーション東、平成10年2月に訪問看護ステーション西、最後に平成10年4月に訪問看護ステーション南が順次設置された。
扱う症例の増加に伴って、4つの訪問看護ステーションとも徐々にターミナル・ケアの症例が増えて来た。しかし、自宅で最期を迎えたいとご希望される患者さんやご家族が近年増加している一方で、介護力の不足や医療従事者の継続的観察が必要となったために病院での最期を余儀なくされる患者さんもおられる。
今回、4つの訪問看護ステーションが設置された平成10年4月から本年3月までのターミナル・ケアの症例を振り返り、自宅での最期を迎えるために何が必要かを検討する。 |
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3−7 |
訪問看護ステーションにおける理学療法士の関わり |
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−2症例をとおして− |
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おおくま訪問看護ステーション、関西医療学園専門学校 |
○ |
廣瀬 亜由美 |
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おおくま訪問看護ステーション |
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桐石 梢 |
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林 千鶴/間狩 祐子/野口 ひさみ |
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【症例1】
71歳男性。脳梗塞後遺症(右片麻痺)、右大腿骨頚部骨折術後。端坐位保持は見守りが必要で耐久性に欠けていた。PTが週1回、看護師が週2回訪問し、3ヶ月後、端坐位保持は自立、耐久性は30分以上に改善、自力で坐位除圧が可能となった。そこで、寝たきりからの脱却を目的にケアマネージャーと調整し、デイケアにつなげることができた。
【症例2】
74歳男性。脊髄小脳変性症、両下肢筋力低下、両膝関節軽度屈曲拘縮。端坐位は両手支持にて見守りで、手支持なしでは骨盤が後傾位となり軽介助が必要であった。立ち上がりは全介助で、日中はリクライニングチェアにて過ごされていた。PTが週1回、介護師が週2回訪問し、3ヶ月後、手支持なし端坐位で骨盤後傾は軽減し見守りとなった。また、ベッド柵を持って自力で5cm臀部を浮かせることができ、立ち上がりは中等度介助となった。2症例について、理学療法士の関わりを中心に考察を加え報告する。 |
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3−8 |
「よき看取られ」の条件を考える |
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−永眠された46症例に学ぶ− |
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大阪市中央訪問看護ステーション |
○ |
栄木 教子 |
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青木 美津江/山内 静代/荒川 久代/濱崎 三枝子/若林 直美/高原 笑梨子 |
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「人生の終末期は、よりその人らしく有終の美で」そんな思いで、当ステーションでは在宅ターミナルケアにとりくんでいる。
平成12年介護保険開始以来の利用者のうち、46名が永眠された。在宅死が14名、病院での死亡が32名。
最終的にどちらで最期を迎えたかにかかわらず、在宅での終末期ケアが果たして、本人にとってよき看取られ、家族がよき看取りが出来たのか、そして在宅医療チームの一員としての訪問看護としてよき関わりができたかを振りかえり、考察をおこなった。
主担当看護師を中心にした一症例ごとの考察は、主観的側面もあるが、在宅医療・介護の環境・使っていた社会資源の状況など、よき看取られの条件を客観的に分析する事により、今後の在宅ターミナルケアに生かしたい。 |
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3−9 |
在宅看取りを成功させる要因について |
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(医)山田医院 |
○ |
山田 良宏 |
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在宅で看取りを行う予定でも経過中に不可能となることが多い。在宅で看取りを可能にする要因について、当院で看取りを行った患者さんと出来なかった患者さんとを比較する事により検討を行った。
看護者の年齢あるいは人数、住居の広さ、介護者あるいは患者さん本人の希望、病状の内容や進行具合等が重要な要素となる場合が多いが経過中の突発的事項(発熱、意識障害、吐下血など)や医療者と連絡が取れない事などが要因となる場合も認められた。
突発的事項については発生を抑える事は困難であるが対処法の指示等を指導することにより介護者ならびに患者さん本人の不安を抑える事が可能となり、また連絡方法についても1つのみでなくいくつかの連絡方法を教える事で対処が可能であることが分かった。検討結果に加えて今後の方針等について若干の文献的考察を加えて報告する予定である。
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3−10 |
家族とともに、着物と最後の晩餐で看取って |
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−老人保健施設、病院を経て在宅死を選択した症例に学ぶ− |
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大阪市中央訪問看護ステーション |
○ |
青木 美津江 |
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栄木 教子 |
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癌末期など余命を宣告されて在宅を希望する人に比べ、高齢者の在宅ケアでは、本人も家族も身心の負担はエンドレスに近い。また、家族関係や地域の社会資源の状況、痴呆の有無などにより、決して本人の望む生活を過ごせるとは限らない。
ほぼ 独居のFさんは、特養へ永久入所された妻を思い、煙草とお酒を唯一楽しみとした生活で、孤食、家族との交流も乏しいと思われたが、往診医・ヘルパー・訪問看護で支えていた。
介護度が重くなり、老人保健施設を利用しつつ、脱水症、肺炎、貧血で入退院を繰り返したが、最後は在宅死を選ばれた。
4年にわたり訪問するなか、看取る家族の労をねぎらい看取られる側も思いを残す事なく、少しでも安らかな気持ちで迎えてほしいと願ったケースであった。
最後の晩餐の場を家族と共にもち、翌日永眠され、機を晩する事なく終末ケアが行えたこのケースに感謝し報告する。 |
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3−11 |
在宅死を考える |
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中村医院 |
○ |
中村 洋 |
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藤田 民 |
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富田林医師会立訪問看護ステーション |
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小路 三千代 |
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病院死が多い中で住宅死希望も一方にはある。ただ、在宅死では受け皿が必ずしも充分ではない。在宅死100余例について、死のありよう、関わり方、悲嘆反応等を考えてみる。短期死亡では、心の準備もなく悲嘆反応も不十分であるが、長期例でも、関わり不良事例が1割程ある。長期故本人にとっては悲劇である。常々本人にとって存在感、ニード、拒否権を大切にして関わっているが、終末期にこれらが確保されているか疑問である。さらに死が医学的のみならず社会的な意味を持つとすれば、種々の分野の関わりが求められるが、現実には難しい。殊に介護保険制度下では、心の問題はなじみ難い。各人各様の死期は、行為×時間の枠に捉われない関わりが望ましい。各スタッフ間で、臨死に向けての普段からの合意を充分には得難く、この辺りも考えてみる。家族には少しでも本人と死を共有して貰うべく努力している。事例を提示して在宅死の問題を述べてみたい。 |
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3−12 |
“望ましい死”に関する意識調査 |
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竹中医院、プライマリ・ケアを語ろう・おおさか世話人 |
○ |
竹中 裕昭 |
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プライマリ・ケアを語ろう・おおさか世話人 |
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中尾 正俊 |
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木戸 友幸/外山 学/鶴原 常雄/梶山 泰男/澤木 政光 |
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【目的】
望ましい死に関する具体的イメージについての調査を行うこと。
【方法】
一般人、プライマリ・ケア施設に通院する患者、家族、医療従事者に対して面接調査を行った。
【結果】
最期の場として望んでいるのは自宅60.8%、病院19.1%、こだわらない・わからない10.8%、その他9.2%であった。
最期の時を80.9%の人が誰かと共に迎えたいと回答した。望ましい時間帯は朝33.3%、昼15.7%、夜15.7%、夕方14.7%、こだわらない・わからない12.3%、その他8.4%であった。望ましい季節は春と秋で72.1%を占めた。望ましい天気は晴または曇りで77.3%を占めた。
以上の希望について、叶えられそうにないと思う人が33.3%、叶えられると思う人が19.6%、今のところ想像がつかないが33.3%、なるようになるが8.3%、その他が5.4%であった。 |
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3−13 |
ベテラン開業医の行ったがん告知の結果について |
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−医師・患者の末期医療及び生命倫理に関する意識調査から− |
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医事懇話会 |
○ |
今村 芳明 |
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由利 嘉章/長谷川 進/大島 久明/宮下 弘道 |
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岡田 日出男/伯井 俊明/山口 善昭 |
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がんの告知については、時代と共に知らせて欲しい人の割合が増加している。我々の調査では、在宅医療を実施している当会会員は64.3%で、その内末期医療の在宅医療を実施したことがあると答えた医師は69.1%と非常に高く、これは世間で言われている率より高く心強い。又、全回答者の医師の50%が告知の経験があると答え、告知して良かった例、悪かった例について自由に回答してもらった。良かった例と悪かった例を85名から回答を得、その比は2:1であった。
回答者の殆んどが患者を良く知る「かかりつけ医」であり、本人、家族、友人の意見にも十分配慮が行き届いた結果であろう。時代と共に自立心の強い人が増え、依存的な人が減って行くであろうから、告知して良かった例が益々増えてくると思われる。アンケート中の意見からその実情を報告する。医療経済研究機構の報告書などとも比較しながら報告する。 |
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3−14 |
がん告知を受けた患者とその家族の評価 |
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医事懇話会 |
○ |
山口 善昭 |
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由利 嘉章/長谷川 進/大島 久明/宮下 弘道 |
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岡田 日出男/今村 芳明/伯井 俊明 |
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がん告知を行った場合の患者さんの反応について、良かったケース、悪かったケースについて記述式で医師にアンケート調査を一昨年に実施したが、今回は患者への告知について、介護する家族が患者本人の反応や変化をどう感じたのかを知る調査も行った。
今回の調査では1770名中175名から事例の記述回答があり、「告知の結果が良かった」とする例が圧倒的に多かったが、記述回答はないが、「どちらとも言えない」が51.2%もあり、家族の思いに迷いがみられた。
この結果は今後のがん告知について一定の示唆を与えていると思われる。代表的な例を示しながら、その分類を試みたので発表する。 |
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3−15 |
末期医療に関する意識調査 |
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−かかりつけ患者を中心に− |
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医事懇話会 |
○ |
岡田 日出男 |
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由利 嘉章/長谷川 進/大島 久明/宮下 弘道 |
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今村 芳明/伯井 俊明/山口 善昭 |
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我々は平成12年7月に行った「医師の末期医療と生命倫理に関する意識調査」に引き続き平成14年6月、当会会員の「かかりつけ患者」を対象に「末期医療に関する意識調査」を試みた。
今回は「終末期」や「看取り」について患者の様々な日常行事から文化的な背景を探り、日本人はこの問題に対してどのような意識があるのか、無宗教といわれる国民の末期医療に対する考えの一端を明らかに出来ればと思い調査を行った。
死の看取りを経験した者としない者とで回答に意識の差があるのかについて分析を試みたので発表する。
日本人の特徴を踏まえつつ最善の末期ケアの実践の一助になれば幸いである。 |
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3−16 |
医師の末期医療及び生命倫理に関する意識調査 |
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医事懇話会 |
○ |
宮下 弘道 |
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由利 嘉章/長谷川 進/大島 久明/岡田 日出男 |
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今村 芳明/伯井 俊明/山口 善昭 |
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生命倫理やターミナルケアに関する関心は、少子高齢社会の中で徐々に高まりつつある。我々医事懇話会の例会テーマも、この問題を取り上げることが多くなり、例会を続ける中で、平成12年7月、上記アンケート調査を会員約500名に実施し、381名の回答を得、その結果を冊子として報告した。
当会の特性は大阪府医師会、郡市区医師会役員の有志で構成され、会員は地区医師会活動のリーダー的な立場にあり、年齢は60歳以上が60%、殆んどが開業男性医師で占められている。又、会員は在宅ターミナルの経験者も多く、現在活躍中のベテラン開業医の生命倫理、ターミナルケアに対する意識と考えられる。
日本医師会の生命倫理懇談会報告書、厚生労働省と同種調査、医療経済研究機構の報告書などとも比較しながら報告する。 |
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3−17 |
「介護保険」および「終末期医療」に関するアンケート調査 |
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−大阪市中央区健康展にて− |
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大阪市南医師会 |
○ |
岩佐 厚 |
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寺内 陽 |
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大阪市南医師会では、第11回中央区健康展(平成11年10月2日開催)および、第13回(平成13年10月6日開催)にて、「介護保険と終末期医療」に対するアンケート調査を行った。平成11年度は273名、平成13年度は187名の回答が得られた。「介護保険」に関して平成11年度アンケートでは、70%の人が理解を示し介護保険導入前の感心の深さがうかがわれた。「介護保険」施行後の13年度アンケートでは、実際「介護保険」を利用している人は10%であり、おおむね満足しているとの結果があった。「終末期医療」に関しては、2年間では、「家人に受けさせたくない」および「自身は受けたくない」という質問に関しての差は出なかった。13年度に問うた「死をどこで迎えたいか」という質問に関しては「家庭で死を迎えたい」人が70%を占めた。今後、さらに介護保険の果たす役割の重要性と将来性を示唆するデーターが得られた。 |
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3−18 |
大阪府民の終末期医療に対する期待
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−性・年代別相関係数による比較検討− |
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大阪府医師会調査委員会 |
○ |
寺西 伸介 |
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大阪府医師会 |
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南 克昌 |
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鈴木 隆一郎/前久保 邦昭/大北 昭/植松 治雄 |
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大阪府民が終末期医療について、どのように期待しているかを調査したので報告する。
どこで死を迎えたいかの質問では、6割半ばが家庭でと最も多く、次いで病院が3割弱、老人福祉施設は僅かであった。
また、家庭は年代と強い負の相関を、病院は正の相関を示した。また、終末期医療に期待することは痛みや苦痛のコントロールが最も多く、8割にも達した。次いで、家族の支え、病状や病名の説明、医師の往診の順であった。家族の支えは男女とも年代と共に減少、特に女性では完全相関に近い負の相関を示した。男性では痛みや苦痛のコントロール、輸液や輸血などの積極的治療、医師の往診、宗教的配慮が年代と共に増加し、強い正の相関を示した。
70歳以上の超高齢者では、特に女性で家庭での死や痛みや苦痛のコントロール、家族の支えが著明に減少し、特異な傾向を示した。このような結果を鑑みて質の高い終末期医療を提供できるシステム造りが必要である。 |
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